BLOG

デザイン、WEB、ネットの話題などなど、
WEB制作会社のネタブログ。

Looker Studioを使って見やすいアクセス解析レポートを作ろう。(GA4タグ)

2023.08.16
カテゴリー:
アクセス解析

この記事ではGoogleの「Looker Studio」を使って、毎週自動で配信するレポートの作成方法を紹介します。参考記事など全く見ずに自己流で作りましたが、なかなかリッチなレポートが作成できます。

取り急ぎ「Looker Studio」のレポートがどんな見た目なのか?弊社の運用しているポータルサイトのレポートを貼り付けます。↓こんな見た目になります。テンプレートを選んでからスタートしたとして、大体30分〜1時間で作成できます。最初はもっと時間かかりますが、何サイトも作り続けると、かなり慣れて早く作成できます。

GA(UA)が2023年7月にサポート終了! GA4への移行

まずは今年一番の出来事でしたが、今まで使っていたUAが終了するということで、これまでのGoogleアナリティクスのレポート自動配信も使えなくなりました。そこで必要になるのが「Looker Studio」です。
新規でのサイト制作は前年度からGA4タグを埋め込んでいたのですが、昔のサイトはGA4タグにはり直さなければいけません。(一部サイトはタグを張り替えなくてもそのままGA4に移行できるサイトもありす。)
まずはアナリティクスでGA4がきちんと動いているかを確認してください。GA4タグに関しましては他のサイトを参考にしてみてください。ここでは「Looker Studio」の使い方に絞ります。

「データポータル」から「Looker Studio」に

元々は去年まで「Googleデータポータル」という名称でした。
このデータポータルはアナリティクスのページのメニュータブにも付属してあったので、そのまますんなり移動できいたのですが、そのままタブの位置が変更になってメニューが見つけづらくなったり、いつの間にかアナリティクスの画面からリンクが消えてしまったり、しまいには2022年10月に「Looker Studio」に名称まで変わってしまいました。
完全に別のページ扱いになったので、基本はLooker Studioの直リンクをブックマークしていつもログインしています。まずは「Looker Studio」にて作りたいgoogleアナリティクスのアカウントで接続してください。(アナリティクスと同じgoogleアカウントを使用)

「新規作成」より「デンプレートギャラリー」の方が簡単

左上の「作成ボタン」でレポート作れるのですが、初心者でいきなり真っ白画面にレイアウトを作成するのは敷居が高いです。まずは右にある「デンプレートギャラリー」を開いて、テンプレートから始めましょう。私の作り方をそのまま記述します。

私はテンプレートの中から「Google Analytics Behaviors Overview」を毎回選びます。好みにもよるかもですが、こちらのテンプレートから手直しするのが一番リッチに見えて、作業も早いと思います。

テンプレートを開いても、中身はまだ空っぽなので、①自分のデータを使用を選んで、②アカウントを選んで、③プロパティを選択して、④追加ボタンを押して、レポート作成したいデータを読み込んでください。

すると、選んだテンプレートのデザインに自分のアナリティクスデータが読み込まれます。
ここから手直ししていきます。まずは編集ボタンを押すとこのレポートが保存されます。

編集ボタンを押してまずは触ってみよう

右上の編集ボタンを押すと新規レポートが保存され、編集がスタートされます。
編集中は既存のタイトル文字や枠形なども編集可能ですし、新規でテキストを入力したり、
枠形を作成したりできます。右クリックで複製などもできますので、自分で作ったテキストや枠形をコピーするとレイアウトしやすいです。

編集を始めるとレイアウトは自動保存になります。コマンドzで前に戻せますが、うっかりページを遷移させてしまうとその時点のレイアウトで保存されてしまいます。

右クリックで小窓が出てきますので、コピーや貼り付け、順序(レイヤーの重なりの順序)が変更できます。「順序」などはレポートのレイアウトをカスタマイズするには欠かせない機能なので利用してください。どうしてもパーツが重なってオブジェクトを選択しづらいので、この「順序」は必要です。重なり順を変える事でとてもレイアウトがしやすくなります。

グラフを触ってみよう。(棒グラフ、折れ線グラフ)

レポートは数字だけ見れれば問題ないのですが、クライアントに提出するレポートがテキストだらけなのは面白味がありません。レポートの中にグラフのビジュアルがあるだけで華やかになりますね。今回、このテンプレートを選んでいるのは、グラフがデフォルトで付いているからです。グラフがいいアクセントになります。

まずはグラフを選択してみましょう。選択すると右カラムに「設定」が表示されます。
この「設定」の横には「スタイル」のタブがあります。

「設定」の画面で触るのは」主に「指標」と日付範囲です。日付範囲は毎週自動配信するのであれば、「自動」のままで大丈夫かと思います。
「指標」に関してはここで表示させたい項目をいくつか選びます。私の場合はグラフの下に指標の数値も合わせて載せています。このUIに慣れてくると選択する指標も検索で選べたりできるようになりますよ。

「スタイル」で折れ線グラフか、棒グラフが好きな見た目に変更できます。期間によっては右軸の方が良い場合もあるので、プレビューで見ながら選んでください。

私は左は主にユーザー数の数値とグラフでまとめ、右はアクティブユーザー数でまとめました。指標は自分の見たいもので構いませんが上記のようにグラフと数値は同じものでまとめたいですね。

指標部分の緑と青の色アイコンの違いをまず理解しよう。

レポートを作成する時、右カラムの指標の中から自分の好きなものをセレクトして配置していくことになります。この指標のリストの頭には緑のアイコン青のアイコンのものがあります。この緑のアイコンは「ブラウザ」とか「曜日」とかはリストとかグラフの表示になります。
青のアイコンは「数値だけ」表示になります。この緑と青のアイコンの違いを理解して、レイアウトの配置を考えたら、面白いレポートが作れるようになります。

リストには指標も入れてあげよう

参照元のリストや、ブラウザ、モバイルなどに多い順リストを配置する場合は順位だけでなく何件なのか?数字も入れておきたいです。下記↓「表示回数」なしとありを並べてみました。順位だけでなく数値も入った方が見やすいですよね。

グラフ部分を選択したら、右カラムが表示されるので、「指標を追加」を選んで、「表示回数」とか「新規ユーザー数」とか「直帰率」とか自分で好きな指標を選んでください。
これでリスト系の図版はグッと見やすくなります。

YouTubeのアクセスレポートもここに掲載できます。

同じgoogleアカウントでYouTubeも開設していたら、YouTubeのアクセスレポートも貼り付けましょう。
編集画面のタイトル下あたりに「データを追加」のボタンがあります。

するとGoogle Connectorsが現れますので、「YouTubeアナリティクス」を読み込みましょう。
そう、この「Looker Studio」は様々なgoogleのサービスのデータをこの1箇所にまとめることができるサイトなんです。
右カラムのデータにYouTubeの指標も選択できるようになりました。このレポートの中にYouTubeの視聴回数なども配置できるようになりました。

Search Consoleを使って、検索キーワードの数も出せます。

サイトにどんなキーワードで検索して流入しているか?そもそもGoogleアナリティクスでは正確なワードは元々拾えませんでした。正確に検索ワードを調べるにはgoogle Search Consoleが必要です。
「Looker Studio」には「Search Console」のデータも読み込めますので、同じgoogleアカウントでSearch Consoleも事前に連携しておいてください。Search Consoleの使い方はまた他のサイトで調べてください。ここでは割愛します。

同じように「データを追加」を使って、Google Connectorsから「Search Console」を読み込みます。すると、右カラムのデータにSearch Consoleのリストも追加されますので、「Query」を選びましょう。

これで検索ワードのリストができました。右側にClicksの指標もつけましょう。
検索ワードはとても大事なので、私のレポートではめちゃ長いスペースを確保することが多いです。

月のアクセス数などの期間はカスタマイズしよう。

アクセスは毎週のレポートを自動配信設定することが多いと思います。
そうなると週間のレポートなので、月間のデータはその月のデータしか表示されません。
その場合は、日付範囲を「自動」ではなく、「カスタム」にし、範囲を「今年」に変更します。このように週間レポートの中に月間や年間の情報を盛り込む場合は表示させる日付範囲に気をつけましょう。

レポートが完成したら、自動配信メールを設定しておこう。

アナリティクスと同じ要領ですね。「Looker Studio」も自動配信設定が可能です。
右上の「共有」ボタンのプルダウンで「配信のスケジュール」を選びましょう。

おまけ。ヒートマップやバブル図も楽しい

「Looker Studio」のグラフィカルな図版はとても美しいです。レポート的にあまり意味がないこともありますが、私はヒートマップやバブルの図も楽しいので、レポートの邪魔にならないように2ページ目に設置しています。(レポートは複数ページ設定もできます)

大体、これで「Looker Studio」のレポート作成完了です。
とにかく、数多く触ってレイアウトに自信が持てればとっても楽しくなってきます。
私も最初は苦痛でしたが、10回くらい作成したり手直ししたりしてようやく「Looker Studio」楽しくなってきたところです。

これでご自身で簡単にアクセスレポートが作成できますね。
どうしてもできない場合は弊社で作成します(有料)ので、お問い合わせください。

ページトップ